Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Firefox 130」がリリース、脆弱性9件を修正 - 延長サポート版も

Mozilla Foundationは、ブラウザの最新版「Firefox 130」をリリースした。機能強化を行ったほか、複数の脆弱性に対処している。

今回のアップデートでは、翻訳機能を強化したほか、実験的な機能を簡単に試すことができる「Firefox Labs」を追加。「AIチャットボット機能」などを試すこともできる。

またCVEベースで9件の脆弱性に対応。アップデート全体の重要度を4段階中、上から2番目にあたる「高(High)」とレーティングした。

脆弱性の評価については、重要度が上から2番目にあたる「高(High)」、1段階低い「中(Moderate)」がそれぞれ4件、「低(Low)」とされる脆弱性が1件となっている。

一方、型の取り違えに関する脆弱性「CVE-2024-8381」「CVE-2024-8385」や、メモリ破壊を引き起こす脆弱性「CVE-2024-8384」「CVE-2024-8387」「CVE-2024-8389」については、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

また脆弱性7件を修正した延長サポート版「Firefox ESR 128.2」、4件を修正した「同115.15」をあわせて提供している。「Firefox 130」で修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2024-8381
CVE-2024-8382
CVE-2024-8383
CVE-2024-8384
CVE-2024-8385
CVE-2024-8386
CVE-2024-8387
CVE-2024-8388
CVE-2024-8389

(Security NEXT - 2024/09/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ
アスクル、手動出荷を試験運用 - 一部医療介護顧客で開始
イベント案内メールで誤送信、参加者のメアド流出 - 氷見市
サンプルコードなどの既知シークレット流用、サイト侵害の原因に
従業員アカウントが不正利用、フィッシング踏み台に - 常石G
通信機器経由でサイバー攻撃、侵害サーバに顧客情報 - 日本プラスト
海外グループ会社でインシデント、影響を調査 - 電通グループ
2月に「セキュキャン2026フォーラム」開催 - 活動成果を募集
「CSIRTスタータキット」の改訂版を公開 - 日本シーサート協議会
柏崎刈羽原発説明会の情報公開文書でマスキング漏れ - 新潟県