Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Jenkins」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は現地時間8月19日、脆弱性1件を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に追加した。

ソフトウェア開発の自動化ツール「Jenkins」において1月に公表、修正されたコマンドラインインターフェイスにおけるパストラバーサルの脆弱性「CVE-2024-23897」の悪用が確認されたとして、同リストへ追加したもの。

脆弱性を悪用することで認証なしに任意のファイルを読み取ることが可能。条件によってはリモートよりコードを実行されるおそれがある。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

「Jenkins 2.442」「同2.426.3」にて修正された。「Git server Plugin」「GitLab Branch Source Plugin」「Matrix Project Plugin」「Qualys Policy Compliance Scanning Connector Plugin」「Red Hat Dependency Analytics Plugin」においても脆弱性を修正したアップデートが提供されている。

「KEV」へ追加されたことで、米行政機関では指定期間内に同脆弱性へ対処する義務が生じる。また脆弱性そのものは広く悪用されるおそれがあり、利用者は注意する必要がある。

(Security NEXT - 2024/08/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

国内セキュリティ産業の振興コミュニティが発足
JPCERT/CCベストレポーター賞、多数の報告で寄与した2人が受賞
研究室に侵入者、個人情報をPCから持ち去りか - 北大
ランサム被害による個人情報流出を確認 - 保険事故調査会社
テモナの「たまごリピート」、脆弱性突かれ侵入 - 流出痕跡は確認されず
「Array AG」狙う攻撃、関連する複数IPアドレスを公開 - IPA
Ruby向けSAML認証ライブラリに深刻な脆弱性 - 最新版へ更新を
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
米当局、「ArrayOS AG」脆弱性など2件を悪用リストに追加
Synology製NASに複数脆弱性 - 情報漏洩やDoSのおそれ