Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

巧妙化続くサポート詐欺、窓口相談は前年度の約1.6倍

誘導先のページで表示させる「偽警告」については、「Windows」のロゴを不正利用している点に大きな変化は見られないが、最近はブラウザの全画面で「偽警告」を表示したり、複数のダイアログが重なるように表示するケースが確認されている。

マルウェアのスキャンをしているようなアニメーションを最初に表示したり、拡大と縮小を繰り返す動きのあるメッセージや、ファイルコピーを連想させるアニメーションなどの演出も行っている。

変わった手口としては、2023年8月から9月ごろにかけて、警告画面に電話番号を表示せず、ダイアログに電話番号を入力させたり、有人対応のチャットを使用するケースも見られたが、最近あまり見られないという。

また端末利用者を惑わす手口として「マウスカーソル」を非表示にしたり、表示領域をクリックすると全画面表示になり、警報音が鳴るよう細工が施されているケースも確認されている。

「偽警告」で「サポート先」などと表示される攻撃者の電話番号については、以前「050」から始まるIP電話が多く悪用されていた。最近は米国の国番号である「010」から始まる国際電話が中心となっている。また2024年4月には、国内携帯電話で利用される「080」なども悪用されていた。

(Security NEXT - 2024/08/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

地域電子商品券「はばタンPay+」サイトで不具合、個人情報流出 - 兵庫県
買収予定関係者に個人情報含む用地実測図を誤送信 - 新潟県
業務用PCを紛失、賃借人の個人情報含む可能性 - コロンビア・ワークス
証明書発行システムがランサム被害、影響など調査 - 流通経済大
ベンダー設定ミスでFW機能不全、直後ランサム被害 - アクリーティブ
9月のフィッシング、報告が22万件超 - 悪用ブランド過去最多
政府、豪主導の「防御可能なアーキテクチャ」国際ガイダンスに署名
前月の更新で「Bamboo」「Jira」など脆弱性14件を修正 - Atlassian
シークレット管理ツール「HashiCorp Vault」に複数の脆弱性
アイ・オー製NAS管理アプリに権限昇格の脆弱性