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委託先がサポート詐欺被害、メールファイルが消される - 滋賀労働局

消去されたファイルには、同センターがアドバイザーとして委託契約している社会保険労務士6人に関する氏名とメールアドレスが保存されていた。そのうち3人については、金融機関の口座情報と印影などが含まれる。

端末を提供しているリース会社の調査では、メールファイルを復元できず、データ流出の有無についても特定に至らなかった。

端末は初期化した上で納品され、5月9日に同センターの別の職員から端末の初期化費用について滋賀労働局に確認の連絡があり、理由を確認したことからインシデントが発覚。同センターでは、対象となる社会保険労務士に電話で事情を説明し、謝罪した。

今回の問題について、セキュリティ教育不足や職員の認識の甘さから、私用で業務端末を使用し、偽警告画面が表示されても遮断せず、誘導に従ったことが原因であると説明。職員においてセキュリティに関する注意喚起などを実施した。

またセキュリティハンドブックの策定や、定期的なセキュリティチェックの実施のほか、抜線による通信の遮断が行えるよう、業務用端末の通信方法を無線から有線へ変更している。

(Security NEXT - 2024/07/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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