9月のフィッシング攻撃、増加傾向から一転9ポイント減 - RSA調べ
RSAセキュリティは、同社が9月に検知したフィッシング攻撃の状況をとりまとめ、発表した。6月以降、増加傾向が続いていたが、9月は一転減少している。
9月の検知件数は1万6274件で、8月の1万7935件から9ポイント減少。以前大きな割合を占めた「fast-flux型攻撃」は確認されなかった。こうした動きは7月以降3カ月連続しており、犯罪組織がフィッシング攻撃からトロイの木馬の配布へ移行したと同社では分析している。
悪用されたブランドについても、216件から178件へと縮小し、13カ月ぶりに200件を割った。はじめて攻撃を受けたブランドが7件と少ないことが影響したという。6回以上攻撃を受けたブランドは44%で、割合に大きな変化は見られなかった。
攻撃を受けた件数の国別ランキングを見ると、米国が30%で首位。英国が28.5%と僅差で続いている。3位は21%で南アフリカだった。ブランド別に見た場合は、47%と半数近くが米国。英国(17%)、インド(12%)が続いた。
一方フィッシングのホスト国は、米国が61.5%で突出している。2位以下は韓国7%をはじめ、6.5%のカナダ、6%のイギリスとほぼ横並びで続いている。
(Security NEXT - 2010/10/27 )
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