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F5がアドバイザリを公開 - 「BIG-IP」などの複数脆弱性を解消

F5は、現地時間5月8日に定例のセキュリティアドバイザリを公開した。「BIG-IP」や関連モジュールなど同社製品に関する複数の脆弱性を明らかにしている。

四半期ごとに公開しているアドバイザリで、CVEベースであわせて13件の脆弱性に対処したことを明らかにしたもの。脆弱性によって対象となる製品は異なるが、同社アプライアンス「BIG-IP」や関連モジュール、VPNクライアントなどに影響がある脆弱性を解消している。

7件については、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアが「8.0」から「7.4」のレンジにあり、重要度は4段階中、上から2番目にあたる「高(High)」としている。

「BIG-IP Next Central Manager」のAPIにおいて悪意あるSQLが実行可能となる「CVE-2024-21793」「CVE-2024-26026」を修正。

中間者攻撃によりリモートから認証を必要とすることなく「BIG-IP APM」システムとのVPN接続が確立できる「CVE-2024-28883」、仮想サーバ上で「IPsec」を稼働している場合にサービス拒否に陥る「CVE-2024-33608」などへ対処した。

のこる6件については重要度が1段階低い「中(Medium)」とレーティング。またCVE番号は採番されていないが、3件のセキュリティに関するアドバイザリをリリースした。「BIG-IP」のほか、「NGINX App Protect WAF」なども影響を受ける。

今回修正した脆弱性は以下のとおり。

CVE-2024-21793
CVE-2024-25560
CVE-2024-26026
CVE-2024-27202
CVE-2024-28132
CVE-2024-28883
CVE-2024-28889
CVE-2024-31156
CVE-2024-32049
CVE-2024-32761
CVE-2024-33604
CVE-2024-33608
CVE-2024-33612

(Security NEXT - 2024/05/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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