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「OpenSSL」にサービス拒否の脆弱性 - 次期更新で修正予定

OpenSSLの開発チームは、特定環境下において「TLSv1.3」のセッション処理にサービス拒否の脆弱性が見つかったことを明らかにした。

「SSL_OP_NO_TICKET」オプションを有効化した場合に、セッションキャッシュが初期化されず、消費メモリが増加する脆弱性「CVE-2024-2511」が明らかとなったもの。

サービス拒否の状態に陥るおそれがある。故意に悪用されるだけでなく、通常の運用で偶発的に発生する可能性もあるとしている。

「TLSv1.3」をサポートするTLSサーバのみ影響があり、重要度は「低(Low)」とした。重要度が低いため、アドバイザリをリリースした段階でアップデートは用意していない。

リポジトリにおいてパッチを公開しており、今後リリース予定となっている「同3.2.2」「同3.1.6」「同3.0.14」「同1.1.1y」にて反映される予定。

なお、「同3.2」「同3.1」「同3.0」のFIPSモジュールおよび「同1.0.2」については影響を受けない。

(Security NEXT - 2024/04/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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