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他職員に対して窃盗や不正アクセスした職員を懲戒免職 - 岐阜県

端末にはパスワードが設定されていたが、盗んだ手帳や、メモからパスワードを取得し、アクセスに用いていた。持ち出したファイルには、被害に遭った職員に関する給与や人事異動の希望といった個人情報が含まれる。

同職員は同県の聞き取りに対し、職務や親睦会で知り合い、関心を持った職員の持ち物が欲しかったとし、不正アクセスについても特定職員の個人情報が閲覧したかったと動機を説明した。

2022年8月ごろ、被害職員が管理する公文書1件を無断で持ち出し、執務室外の空き机に隠すといった行為も行っていたが、話しかけてくることを期待し、行為に及んでいた。

同職員は、被害者には本当に申し訳ないことをしたと反省し、やらなければよかったと後悔を口にしているという。金銭などを目的とした行為ではなく、情報の外部流出なども確認されていない。また被害職員からつきまといといった訴えなどもこれまでなかった。

同県では同職員に対し、3月22日付で懲戒免職とする処分を実施。管理監督責任として職員8人を厳重注意とした。同問題を受けて同県ではあらためて綱紀粛正を図り、パスワードの適正管理など職員に対して周知を図ったとしている。

(Security NEXT - 2024/05/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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