Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

マイナンバー含むデータ入力を委託先が無断で再委託 - 熊谷市

埼玉県熊谷市は、課税資料の入力業務を委託していた事業者が、同市に許可を得ることなく業務を再委託していたことを公表した。情報流出などは確認されていないが、同市では同社との委託契約を解除したという。

同市によれば、紙で受領したマイナンバーを含む給与支払報告書の課税資料の内容をパンチ入力や電子データ化する業務において、委託先である川越市のアクト・ジャパンが、同市に無断で業務を再委託していたことが判明したという。

作業を委託した8170件のうち、6312件が承認なしに再委託されており、5843人分のマイナンバーが含まれていた。

マイナンバー法では、委託者の許諾なしに再委託ができないことが定められている。再委託先からの個人情報流出は確認されていない。

同市では、委託先から給与支払報告書の課税資料を回収。2月14日に業務委託契約を解除した。また法令違反があったとして個人情報保護委員会に報告を行っている。

(Security NEXT - 2024/02/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

スパム対策機器にゼロデイ攻撃、ディレクトリサーバに横展開 - 慶応大
高齢者調査名簿や調査票が所在不明に - 名古屋市
「MongoDB」に脆弱性「MongoBleed」 - 「PoC」公開、早急に対応を
ボランティア連絡用端末で誤送信、メアドが流出 - 奈良県
寝台列車「TWILIGHT EXPRESS」の乗客情報を消失 - 誤操作か
メール転送エージェント「Exim」に脆弱性 - 「クリティカル」評価も
「Apache NiFi」の「Asana」連携の一部処理にRCE脆弱性
ワークフローツール「n8n」に今月3件目の「クリティカル」脆弱性
先週注目された記事(2025年12月21日〜2025年12月27日)
「IBM API Connect」に認証回避の脆弱性 - 暫定修正を提供