Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

一部SonicWall製ファイアウォールの「SSL VPN機能」に脆弱性 - 認証バイパスのおそれ

SonicWall製のファイアウォールに搭載されている「SonicOS」の一部バージョンに「SSL VPN」機能の脆弱性が明らかとなった。認証をバイパスされるおそれがあるという。

現地時間2月8日にセキュリティアドバイザリを公表し、第7世代のファイアウォール製品に搭載されているファームウェアの脆弱性「CVE-2024-22394」について明らかにした。

「CVE-2024-22394」は、「SSL VPN」における認証不備の脆弱性で、リモートの攻撃者によって認証をバイパスされるおそれがある。権限を必要とせず機密性に影響があるとし、同社はアドバイザリにおいて共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアを「8.6」と評価。重要度を5段階中、上から2番目にあたる「高(High)」とした。

同社はナレッジベースにおいても同脆弱性について言及しているが、「CVSS」の記載が異なっており注意が必要。悪用には一定の権限が必要で可用性に影響があるとし、機密性などへの影響はないとしてCVSS基本値が「7.7」とするなどギャップが見られる。

一方、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、「CVSSv3.1」において「CVE-2024-22394」のベーススコアを「9.8」、重要度は「クリティカル(Critical)」とした。機密性や完全性への影響も大きいと評価している。

(Security NEXT - 2024/02/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

サイトDBより個人情報流出の可能性 - リゾート施設運営会社
2Q「JVN iPedia」登録は1万件超 - 98.7%が「NVD」情報
Bitnamiの一部「Helm Chart」に脆弱性 - 機密情報漏洩のおそれ
「Cisco ISE」の複数脆弱性を狙う攻撃が発生 - 早急に対処を
セミナー申込フォーム、確認設定から他者が閲覧可能に - 山口県
日本語学習支援施設のサイトが改ざん被害 - 横浜市
フォームで個人情報が閲覧可能に、社内共有時のミスで - スーパーチェーン
サーバがランサム被害、個人情報流出の可能性 - 川崎設備工業
2Qの個人「サポート詐欺」相談は912件 - 検挙後に減少
SAML認証ライブラリに脆弱性の指摘 - CVE番号は「拒絶」に