Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Atlassian Confluence」の脆弱性狙う攻撃が発生 - PoCも出回る

「Atlassian Confluence」に明らかとなった脆弱性「CVE-2023-22527」を標的とする攻撃が観測されている。実証コード(PoC)も公開されており、悪用されるリスクが上昇している。

「CVE-2023-22527」は、認証を必要とすることなく、リモートよりコードの実行が可能となる「テンプレートインジェクション」の脆弱性。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」におけるベーススコアは最高値の「10」で重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

Atlassianでは現地時間1月16日にセキュリティアドバイザリを公開。2023年12月5日より前にリリースされた「同8」系に影響があるとしてアップデートを呼びかけていた。

インターネット上の脅威状況を調査しているShadowserver Foundationは、現地時間1月19日以降にリモートよりコードを実行しようとする動きを観測しており、発信元のIPアドレスは600件以上にのぼると報告した。GreyNoiseでは、協定世界時1月22日より攻撃を観測しているという。

また同脆弱性の「実証コード(PoC)」も、複数の経路よりインターネットで公開されており、だれでも容易に入手できる状況となっている。

こうした状況を受け、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、現地時間1月24日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ「CVE-2023-22527」を追加。同国内の行政機関へ対応を求めるとともに、利用者へ注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2024/01/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ランサム被害を公表、手作業で受注対応 - アサヒグループHD
監査関連資料を誤送信、メアド入力ミスで - 三重県
ランサム被害で学生の個人情報流出を確認 - 宮城学院
国勢調査でメモに使った付箋を紛失 - むつ市
白衣ポケットから盗難、被害メモに患者情報含む可能性 - 東海大病院
「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
「MS Edge 141」がリリース - 12件の脆弱性を解消
SBI Cryptoで自己保有の暗号資産が流出 - 原因や被害など調査
「Termix」のDockerイメージにSSH認証情報が流出するおそれ
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も