Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Junos OS」にメモリリークの脆弱性 - 再起動するおそれ

Juniper Networksのネットワーク機器にOSとして搭載されている「Junos OS」や「Junos OS Evolved」に脆弱性が明らかとなった。

「Juniper Flow Monitoring(jflow)」を構成している場合に、ネクストホップの更新においてルーティングプロトコルデーモン(rpd)で徐々にメモリリークが生じ、最終的にはクラッシュして再起動にいたる脆弱性「CVE-2024-21611」が明らかとなったもの。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「7.5」、重要度は「高(High)」とレーティングされている。脆弱性の悪用などは確認されていない。

同社は脆弱性が修正されている「Junos OS 22.3R1」「同22.2R3」「同22.1R3」「同21.4R3」および「Junos OS Evolved 22.3R1-EVO」「同22.2R3-EVO」「同22.1R3-EVO」「同21.4R3-EVO」か、以降のバージョンにアップデートするよう求めている。

脆弱性の回避策はないが、対策のひとつとしてメモリ使用率を監視し、85%に達した場合に「rpd」、あるいはシステムを再起動することを推奨している。

(Security NEXT - 2024/01/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

スパム対策機器にゼロデイ攻撃、ディレクトリサーバに横展開 - 慶応大
高齢者調査名簿や調査票が所在不明に - 名古屋市
「MongoDB」に脆弱性「MongoBleed」 - 「PoC」公開、早急に対応を
ボランティア連絡用端末で誤送信、メアドが流出 - 奈良県
寝台列車「TWILIGHT EXPRESS」の乗客情報を消失 - 誤操作か
メール転送エージェント「Exim」に脆弱性 - 「クリティカル」評価も
「Apache NiFi」の「Asana」連携の一部処理にRCE脆弱性
ワークフローツール「n8n」に今月3件目の「クリティカル」脆弱性
先週注目された記事(2025年12月21日〜2025年12月27日)
「IBM API Connect」に認証回避の脆弱性 - 暫定修正を提供