Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

静岡県委託先で個人情報が流出 - 開発会社からアクセスキーが漏洩

静岡県は、委託事業者がデータを窃取された上で削除され、脅迫されるいわゆる「ノーウェアランサム」の被害に遭い、実証事業で扱った個人情報が流出したことを明らかにした。

同県によれば、委託先に対するサイバー攻撃により、「静岡県伊豆ヘルスケア温泉イノベーションプロジェクト実証事業」に関するモニターの個人情報5件が外部に流出したもの。氏名や住所、電話番号、性別、生年月日、メールアドレス、健康診断結果、被保険者番号などが含まれる。

2023年12月10日に委託先事業者が使用しているストレージサービスがサイバー攻撃を受けた。保存されていたファイルを攻撃者が持ち出した上で削除しており、翌11日に攻撃者からのメッセージを受信。公開しないことを条件に身代金を要求されたという。

同県では、委託先事業者の具体的な名称を明らかにしていないが、千葉市や伊丹市などからも業務を受注していたY4.comと見られ、同県含めてあわせて93件の個人情報が被害に遭った。

過去に同社システムの開発を請け負った事業者が、許可を得ずにストレージサービスのアクセスキーを発行。外部にアクセスキーが流出し、悪用されたとしている。

(Security NEXT - 2024/01/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み
能登半島地震被災地域の登録セキスペ、登録更新申請期限迫る
添付ファイルと宛先の確認不足が重なる誤送信が発生 - 大塚商会
福岡飲食店のECサイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
WP向け操作ログ記録プラグインにSQLi脆弱性 - パッチ未提供
グリコでシステム障害、冷蔵食品を出荷停止 - 再開は5月中旬予定
2024年1Qの脆弱性届け出は243件 - 前四半期比約2割減
教員や学生宛てのメールで個人情報含むファイルを誤添付 - 山口大
「Node.js」向けMySQLクライアントにRCE脆弱性