「VioStor NVR」の脆弱性に注意 - 「Mirai」亜種の拡大に悪用
QNAP Systemsが提供する「VioStor NVR」に脆弱性「CVE-2023-47565」が明らかとなった問題で、JPCERTコーディネーションセンターにおいても脆弱性を悪用する攻撃を観測している。
「CVE-2023-47565」は、「QNAP VioStor NVR」で稼働する「QVR」に明らかとなったOSコマンドインジェクションの脆弱性。QNAPでは現地時間12月9日にセキュリティアドバイザリを公開した。
同脆弱性が明らかとなり、CVE番号が採番されたのは2023年11月だが、8年以上前となる2014年6月にリリースされたファームウェア「同5.0.0」にて修正済みだったという。
同脆弱性については、QNAPによるアドバイザリの公表を受けて、Akamai Technologiesがボットネット「Mirai」の亜種を拡散する攻撃に悪用されており、同社へ報告したことを明らかにしている。
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、現地時間12月21日に「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ同脆弱性を追加。行政機関に対応を促すとともに注意喚起を行った。
脆弱性情報のポータルサイトであるJVNを通じても同脆弱性の注意喚起が行われており、JPCERT/CCにおいても同様の通信を確認していることを明らかにしている。
(Security NEXT - 2023/12/26 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ランサム被害でシステム障害、グループ各社に影響 - テイン
公開PDF資料に個人情報、県注意喚起きっかけに判明 - 菊池市
小学校で個人票を誤配布、マニュアルの認識不十分で - 大阪市
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
ネット印刷サービスにサイバー攻撃、個人情報流出か - ウイルコHD子会社
英国ブランド通販サイト、約3年間にわたりクレカ情報流出の可能性
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
ランサム攻撃者が犯行声明、事実関係を確認中 - アスクル
ペット保険システムから契約者情報など流出した可能性 - アクサ損保
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
