Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

複数端末やサーバがランサム被害、情報流出の可能性 - 中嶋製作所

畜産関連機器の製造を手がける中嶋製作所は、パソコンやサーバがランサムウェアに感染し、顧客情報などが外部に流出した可能性があることを明らかにした。

同社によれば、11月6日に基幹システムの動作で異常が発生。翌7日には始業時より基幹システムと会計システムが起動しない状況に陥った。調査の結果、11月3日よりセキュリティ上の異常を検知しており、ランサムウェア「BlackCat」に感染していることが明らかとなった。

複数の端末やサーバがランサムウェアの被害に遭っており、営業担当者のメールアドレス、顧客の見積書、図面などが流出していることを確認。同月9日に同社代表者や営業担当者宛に脅迫メールが届いた。

流出した情報の詳細については特定に至っていないが、顧客の見積書、図面、担当者名、電話番号、メールアドレス、メールの本文、添付ファイル、同社従業員の個人情報などが外部に流出した可能性がある。

同社では11月8日に個人情報保護委員会へ報告。11月13日に警察へ届けた。被害が遭った社内システムについては同月15日に復旧したという。流出した情報の不正利用などは確認されていないが、なりすましメールなどが届くおそれもあるとして関係者に対して注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/11/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ