サーバでランサム被害、VPN経由で侵害 - 化粧品容器メーカー
化粧品や健康食品の容器を製造、販売するジュテックは、ランサムウェアによるサイバー攻撃を受けたことを明らかにした。VPN経由で侵害を受けたという。
同社によれば、8月28日に同社で業務に使用しているサーバにおいて障害が発生。ランサムウェアによりデータを暗号化されたことが判明した。攻撃者から金銭の要求もあったという。VPN経由で侵害されたものと見られる。
外部協力のもと被害状況を調査したところ、取引先担当者の氏名、所属、連絡先のほか、同社の従業員や退職者に関する氏名、住所、扶養家族の概要、給与、評価、採用応募者の氏名、住所、提出資料などが被害に遭った可能性があることが判明した。
侵入経路は、外部に流出した「VPN」の認証情報が悪用されたものと同社では見ている。ダークウェブの調査などを実施しているが、外部で暗号化されたデータの流通などは確認されていない。
同社は9月11日に警察へ被害を届けた。また8月と10月に個人情報保護委員会へ報告を行っている。今回の問題を受け、同社ではリモートアクセスの方法を刷新。クラウド環境において端末証明書を利用するアクセス制限などを実施した。またあらたなマルウェア対策製品の導入やセキュリティポリシーの見直しなどを行っている。
(Security NEXT - 2023/11/15 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「macOS」にアップデート - 多数脆弱性を解消
「Node.js」に脆弱性 - 各ブランチ向けにアップデート
メール誤送信で音楽教室会員のメアド流出 - 河合楽器
メールサーバがスパム送信の踏み台に - 横浜みなとみらいホール
ランサム被害でサーバを停止、詳細を調査 - 三笑堂
「Microsoft Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
「Chromium」や「SAP NetWeaver」の脆弱性悪用に警戒を - 米当局が注意喚起
IDと公開鍵を紐づける「OpenPubkey」に署名検証バイパスのおそれ
月例アドバイザリを公開、「クリティカル」含む新規16件 - SAP
OpenTextの監視ツールに脆弱性 - 権限昇格やPW不正変更のおそれ