Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

学内端末でクラウドサービスのユーザー情報が閲覧可能に - 東大

東京大学は、同大構成員が利用するクラウドサービスにおいて設定ミスがあり、利用者情報を学内端末より閲覧できる状態だったことを明らかにした。

同大より構成員に提供している「Google Workspace for Education」の利用者情報が、学内利用者向け端末より閲覧できる状態となっていたもの。学内の利用者が気が付き、通報が寄せられ判明した。

対象となる情報は、利用者の氏名、メールアドレス、大学の他サービスで用いる共通ID、学生証番号、パスワードのハッシュ値など。

設定ミスにより生じたもので、対象は学内に設置された端末のみで、構成員の持ち込み機器からは閲覧できなかった。実際に利用者情報が流出したかはわかっていない。

閲覧が可能だった学内端末の台数、対象期間などはセキュリティ上の理由から非公開としている。11月6日の時点で不正ログインをはじめとする被害は確認されていない。

同センターでは、閲覧が行えないよう設定を修正。ハッシュ値よりただちにパスワードが特定されるものではないとしつつも、利用者に対してパスワードを変更するよう求めるなど対応を進めている。

お詫びと訂正:本記事初出時の記載について、一部日付の記載に誤りがありました。ご迷惑をおかけした読者、関係者のみなさまにお詫びし、訂正いたします。

(Security NEXT - 2023/11/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

地域電子商品券「はばタンPay+」サイトで不具合、個人情報流出 - 兵庫県
買収予定関係者に個人情報含む用地実測図を誤送信 - 新潟県
業務用PCを紛失、賃借人の個人情報含む可能性 - コロンビア・ワークス
証明書発行システムがランサム被害、影響など調査 - 流通経済大
ベンダー設定ミスでFW機能不全、直後ランサム被害 - アクリーティブ
9月のフィッシング、報告が22万件超 - 悪用ブランド過去最多
政府、豪主導の「防御可能なアーキテクチャ」国際ガイダンスに署名
前月の更新で「Bamboo」「Jira」など脆弱性14件を修正 - Atlassian
シークレット管理ツール「HashiCorp Vault」に複数の脆弱性
アイ・オー製NAS管理アプリに権限昇格の脆弱性