Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

代理店向け顧客管理システムの閲覧権限に設定漏れ - 東京海上

東京海上日動火災保険は、保険代理店向けに提供している契約者管理システムにおいて権限設定に問題があり、一部の代理店から本来アクセスができない契約者情報にアクセスできる状態となっていたことを明らかにした。

同社によれば、保険代理店が利用するシステムにおいて顧客情報の参照範囲が適切に制限されていなかったことが判明したもの。7月に代理店から問い合わせがあり問題が発覚した。

同社では教育指導や管理を担う「統括代理店」と小規模事業者の「勤務型代理店」があり、共同で顧客対応を行えるシステムを提供している。同システムでは統括代理店が扱った乗り合いする他損保や生保の契約情報についても管理できるが、関係なく、本来アクセスが制限されるべき勤務型代理店側からもこれら契約情報などを参照できる状態となっていた。

勤務型代理店において、システムへアクセスするための「ID」を設定するが、その際に東京海上日動火災において権限の設定が正しく行われていなかったという。

7月の時点で754の統括代理店があるが、そのうち214店において顧客情報を閲覧できた。また統括代理店165店では東京海上日動あんしん生命の顧客情報にアクセスが可能だったほか、統括代理店11店では、同システムを利用する東京海上日動あんしん生命の勤務型代理店より本来閲覧できない東京海上日動火災保険の顧客情報を閲覧できたという。

(Security NEXT - 2023/10/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Qlik Sense Enterprise」の脆弱性が標的に - ランサム攻撃でも
小中学校3校で一部指導要録が所在不明 - 小金井市
1世帯あたり5万円? 給付金の手続き案内に見せかけたフィッシング攻撃
Google、ブラウザ最新版「Chrome 120」を公開 - 脆弱性を解消
問合フォームより送信された資料が外部閲覧可能に - 充電池リサイクル団体
市サイトに農地所有者の個人情報を誤掲載 - みどり市
患者情報含む資料が流出、一部院外で回収 - 東北医科薬科大
ワイン通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
「Apache Struts」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性に対応
「経産省サイバーセキュリティ課」をかたる偽電話が急増