Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

複数脆弱性によりF5製「BIG-IP」を攻撃 - 痕跡消されるおそれも

同社は、「IoC(Indicators of Compromise)」情報として「CVE-2023-46748」を悪用された場合にログファイルに残る痕跡を紹介する一方、すべての攻撃で同様の痕跡が残るとは限らず、痕跡を削除することもできると説明。

痕跡がないことによってデバイスが侵害されていないことを証明することはできないとしており、侵害を受けていないことに確証がない場合は、デバイスが侵害されているものと考え、対処する必要があるとして利用者に注意を呼びかけている。

認証をバイパスできる「CVE-2023-46748」に関しては、脆弱性を報告したPraetorianによって一部技術的な説明が公開されており、詳細についても今後公表される予定だが、それを待たずして攻撃が発生した。

同社は、現地時間10月25日の時点で6000超の「BIG-IP」のインスタンスを確認しており、脆弱性が悪用されると大手企業や政府機関などが危険にさらされるおそれもあるとして警告を発していた。

(Security NEXT - 2023/10/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ