「Apache InLong」に認証のバイパスなど複数の脆弱性
大量のデータを統合できるフレームワーク「Apache InLong」に認証のバイパスなど複数の脆弱性が明らかとなった。9月に公開された最新版にて修正されたという。
開発チームが、現地時間10月16日から19日にかけてメーリングリストを通じ、複数の脆弱性を明らかにしたもの。
具体的には、ユーザー制御キーにより認証のバイパスが可能となる「CVE-2023-43668」が判明した。開発チームでは重要度を4段階中、上から2番目にあたる「重要(Important)」とレーティングしている。
一方、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。
さらに不正なレコードを作成し、監査が困難となる「SQLインジェクション」の脆弱性「CVE-2023-43667」や、データ検証不備の脆弱性「CVE-2023-43666」、信頼できないデータをデシリアライズする「CVE-2023-46227」などもあわせて明らかとなっている。
開発チームは、9月25日にリリースした「同1.9.0」にてこれら脆弱性を修正したと説明。アップデートやパッチの適用を呼びかけている。「同1.9.0」に関しては、これら脆弱性の修正のほか、200件以上の問題に対処したとされている。
(Security NEXT - 2023/10/25 )
ツイート
PR
関連記事
ランサム被害でシステム障害、グループ各社に影響 - テイン
公開PDF資料に個人情報、県注意喚起きっかけに判明 - 菊池市
小学校で個人票を誤配布、マニュアルの認識不十分で - 大阪市
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
ネット印刷サービスにサイバー攻撃、個人情報流出か - ウイルコHD子会社
英国ブランド通販サイト、約3年間にわたりクレカ情報流出の可能性
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
ランサム攻撃者が犯行声明、事実関係を確認中 - アスクル
ペット保険システムから契約者情報など流出した可能性 - アクサ損保
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
	
