Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

VMware製ログ管理ツールの脆弱性 - 詳細や実証コードが公開

ログ管理ツール「VMware Aria Operations for Logs(旧vRealize Log Insight)」に脆弱性「CVE-2023-34051」が明らかとなった問題で、脆弱性の詳細や実証コードが公開されている。

「CVE-2023-34051」は、認証のバイパスが可能となる脆弱性。アプライアンス上のOSへ認証なしにファイルを挿入でき、リモートよりコードを実行されるおそれがある。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「8.1」、重要度は「重要(Important)」。

同社は、現地時間10月19日にセキュリティアドバイザリを公開し、脆弱性の影響を受けない「VMware Aria Operations for Logs 8.14」へのアップデートを呼びかけていたが、現地時間10月23日にアドバイザリを更新。エクスプロイトコードが公開されているとしてあらためて注意を呼びかけた。

「CVE-2023-34051」に関しては、セキュリティベンダーが脆弱性の詳細を明らかにするとともに、一定の条件下で動作する「実証コード(PoC)」を公開している。

VMwareでは、2023年初頭に重要度を「クリティカル(Critical)」とするアップデートを公開し、「CVE-2022-31706」「CVE-2022-31704」「CVE-2022-31711」への対策として特定ポートに対するアクセスの制限を行っていたが、それぞれの脆弱性における根本的な修正が十分に行われていなかったことが「CVE-2023-34051」の背景にあると指摘している。

(Security NEXT - 2023/10/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ