米政府、「CVE-2023-4966」など脆弱性2件の悪用に注意喚起
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、積極的に悪用されている2件の脆弱性を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加した。
10月18日から19日にかけて、「CVE-2023-4966」「CVE-2021-1435」を追加したもの。米行政機関では一定期間内に対応する義務が生じるが、追加された脆弱性そのものは広く悪用されるおそれがあり、警戒が必要となる。
「CVE-2023-4966」は、「NetScaler ADC(旧Citrix ADC)」および「NetScaler Gateway(旧Citrix Gateway)」に明らかとなった脆弱性。悪用されると機密情報が漏洩するおそれがあり、Citrixでは、現地時間10月10日にセキュリティアドバイザリを公表し、アップデートをリリースして対応を呼びかけていた。その後現地時間10月17日にアドバイザリを更新し、悪用が観測されたことを明らかにしている。
一方「CVE-2021-1435」は、「Cisco IOS XE」のウェブインタフェースに見つかったコマンドインジェクションの脆弱性。2021年3月には同脆弱性を修正するアップデートがリリースされている。
「Cisco IOS XE」の脆弱性に関しては、今回の追加に先んじて10月16日にゼロデイ攻撃が確認されている「CVE-2023-20198」が同リストに登録されているが、「CVE-2023-20198」を用いた一連の攻撃で、悪意あるプログラムを埋め込む際に「CVE-2021-1435」を悪用しようとしていたことが判明している。
(Security NEXT - 2023/10/20 )
ツイート
PR
関連記事
がん検診クーポン券に別人の住所、委託事業者のミスで - 横須賀市
個人情報流出の可能性、高負荷から事態を把握 - 楽待
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
委託先で個人情報流出か、セキュリティ監査に虚偽報告 - ソフトバンク
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意