3Qのインシデント、前期四半期比25%減 - 「サイト改ざん」が大幅減少
JPCERTコーディネーションセンターは、2023年第3四半期に報告を受けたインシデントの状況について取りまとめた。
同センターによれば、同四半期に寄せられたインシデントの報告は1万6768件。前四半期の2万6908件から38%減少した。重複を除いたインシデント件数は5903件。前四半期の7925件から26%減となっている。関係者などへ対応を依頼した調整件数は5070件だった。
インシデントの内訳を見ると、「フィッシングサイト」が4754件でインシデント全体の81%を占める。前四半期の6186件からは23%減少した。国内ブランドを装うケースが64%にのぼり、海外ブランドが21%だった。15%は不明となっている。
脆弱性の探索や侵入、感染の試行などを検知した「スキャン」は639件。前四半期の998件から36%減少している。
「ウェブサイト改ざん」は124件で、前四半期から60%減と大幅に改善した。手口としては、外部サイトへ転送するスクリプトを挿入するケースをはじめ、フィッシングキットやメール送信プログラムを設置するケースなどが確認されている。
「マルウェアサイト」は89件で、前四半期から8%減。「DoS、DDoS」は3件、「標的型攻撃」は2件で、「制御システム関連」は報告がなかった。
(Security NEXT - 2023/10/18 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
市内全世帯向けデジタル金券の配送中に一部紛失 - 太田市
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
ランサム攻撃でシステム障害が発生、影響など調査 - エネサンスHD
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
一部サーバでランサム被害、バックアップ削除も - 新報国マテリアル
日英、IoT製品セキュラベル制度「JC-STAR」「PSTI法」で相互承認
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
動画配信「バンダイCH」が一時停止 - 「意図せぬ退会」発生
