Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

県立高でのメール誤送信、Outlookの「取消機能」で再発 - 三重県

三重県は、同県内の高校から中学生へメールを送信した際に誤送信が発生した問題で、メーラーの機能を誤使用したことで再度同様の問題が発生したことを明らかにした。

同校では、9月19日に高校生活入門講座参加登録者421人に送信したアンケートメールにおいて、メールアドレスを宛先に記載したことからメールアドレスが流出。事態を公表するとともに謝罪していたが、同月26日11時半ごろ、再度誤送信の事故が発生した。

同校によれば、同校教頭が「Microsoft Outlook」にある「メッセージの取り消し機能」について挙動を理解しないまま、過去の誤送信を取り消すことはできないものと思いつつも、うっかり同機能を利用してしまったという。

同機能は、同一ドメイン内で同じ「Microsoft Exchange」環境を使用しており、メールが未開封の場合など特定条件下に限りメールを削除できる場合があるが、組織外部に送信したメールについては取り消しできず、同じ宛先に対して「このメールを取り消します」といった内容の通知メールが送信されるしくみとなっている。

そのため同じ宛先に通知メールが送信されたことで、再びメールアドレスの流出が発生。保護者から電話で指摘があり問題が明らかとなった。

同校では同日、対象となる登録者にメールで謝罪し、誤送信したメールの削除を依頼している。

(Security NEXT - 2023/09/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

マンション管理業務主任者登録の申請書類が所在不明に - 国交省
個人情報含む伝票綴りを紛失、誤廃棄の可能性 - JAおきなわ
中学校で卒業生の個人情報が生徒用端末から閲覧可能に - 半田市
MS、6月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性などへ対応
「Adobe Acrobat/Reader」に複数脆弱性 - アップデートで修正
「FortiOS」に複数脆弱性 - 権限の昇格やセッション管理不備など修正
「Chrome」に複数脆弱性 - セキュリティアップデートで解消
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
ATM取引情報が保存された外部記録媒体を紛失 - 苫小牧信金
県営住宅家賃滞納者情報含む一部督促状を誤送付 - 神奈川県