Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

シェアオフィスサイトが改ざん、顧客情報流出なし - 南海電鉄

南海電気鉄道は、同社が運営するシェアオフィスのウェブサイトがサイバー攻撃を受けた問題で、顧客情報の流出はなかったとする調査結果を取りまとめた。

同社が運営するシェアオフィスサービス「Lieffice」のウェブサイトが、7月3日16時ごろに改ざんされ、無関係のウェブサイトへ転送される状態に陥ったもの。約1時間後に被害へ気づいた。最大3720件の登録IDに関する個人情報が流出した可能性があるとして同月7日に事態を公表。調査を進めていた。

同社は、顧客情報のデータベースについてシステムの構造上分離しており、今回の攻撃によってデータベースへ到達することは不可能であるとして、顧客情報の流出はなかったと結論づけた。

攻撃を受けた原因として、同サイトで利用していたコンテンツマネジメントシステム(CMS)の管理者アカウントにおいて、脆弱なIDとパスワードを利用していたことを挙げた。また広く普及しているCMSを使用していたことも攻撃対象になりやすかったと説明している。

同社ではCMSを変更し、パスワードを複雑なものに変更した。あわせて再発防止のためサイトの脆弱性診断を実施。指摘を受けた部分について改修を行った。

同社ではこれら対策を経て同サイトを公開。シェアオフィス3店舗の営業を9月20日より再開している。

(Security NEXT - 2023/09/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

個人情報含む行政文書を紛失、誤廃棄の可能性 - 公取委
顧客情報含むファイルを提携金融機関にメールで誤送信 - みずほ銀
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消
「RICOH Streamline NX PC Client」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
先週注目された記事(2025年6月8日〜2025年6月14日)
教員がサポート詐欺被害、NAS内の個人情報が流出か - 山形大付属中
市バスのドラレコ映像が保存されたUSBメモリが所在不明 - 川崎市
がん検診クーポン券に別人の住所、委託事業者のミスで - 横須賀市
個人情報流出の可能性、高負荷から事態を把握 - 楽待
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性