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「Citrix ADC」への攻撃、 米当局があらたな手口を公開

「Citrix ADC」「Citrix Gateway」の脆弱性「CVE-2023-3519」に対する攻撃が発生している問題で、米当局はあらたな攻撃の手口を明らかにするとともに「IoC(Indicators of Compromise)」情報を公開した。

「CVE-2023-3519」は、リモートよりコードを実行されるおそれがある脆弱性。7月にCitrixよりアドバイザリが公表された。「VPN」の仮想サーバや、「ICA(画像転送)」「RDP」のプロクシ、認証サーバなどを構成している場合に影響を受ける。

6月に重要インフラ事業者に対するゼロデイ攻撃が展開されており、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、7月にアドバイザリを公開して攻撃の具体的な手口を示すとともに、アップデートや侵害調査なども実施するよう呼びかけていた。

7月以降も「Joint Cyber​​ Defense Collaborative(JCDC)」による連携のもと、攻撃活動に見られた脅威情報の共有を進めており、今回アドバイザリを更新して8月に被害者などから報告を受けたあらたな攻撃手法や「IoC(Indicators of Compromise)」などの情報を追加した。

攻撃者は侵害したシステムへ「ウェブシェル」を埋め込み、外部よりroot権限でアクセスできる環境を構築。さらに「Active Directory」よりユーザーやグループ、端末などの情報を収集してファイルに書き出していた。ダウンロード後にはファイルや複数のログを削除するなど活動の隠蔽も図っていたという。

(Security NEXT - 2023/09/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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