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教員メールアカウントが乗っ取り被害 - 奈良県

奈良県教育委員会は、教員のメールアカウントが乗っ取り被害に遭ったことを明らかにした。複数の宛先に意図しないメールが送信されたという。

同県教委によれば、県立ろう学校の教員1人が使用するメールアカウントを侵害されたもの。8月25日、28日に迷惑メールが送信された。8月30日に受信者から奈良県立教育研究所へ連絡があり、問題が発覚した。

同県教委が送信元であるアカウントの履歴を確認したところ、約1500件の宛先に対して迷惑メールが送信されていたことを確認。問題のメールは日本語により記載されており、本文にあるURLに対してアクセスを促す内容だった。

同教員は、8月11日に外部から受信したメールの本文にあるURLをクリックしたことがわかっており、フィッシング攻撃など誘導先でメールアドレスやパスワードなどを取得された可能性があると見て詳細を調べている。またログなども解析し、情報流出などが生じていないか確認を進めている。

同委員会では、メールの送信先に対して経緯の説明と謝罪を行った。9月4日の時点で被害の報告などは寄せられていないという。

(Security NEXT - 2023/09/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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