Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

大規模言語モデルを活用するための開発フレームワーク「LangChain」に脆弱性

大規模言語モデル(LLM)を活用したアプリケーションを開発するためのフレームワーク「LangChain」に深刻な脆弱性が明らかとなった。今後修正される見込みだという。

「同0.0.171」において「JSONファイル」の取り扱いに不備があり、リモートより任意のコードを実行されるおそれがある「CVE-2023-36281」が判明したもの。5月にはソースリポジトリにおいて実証コードが示されていた。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングした。

開発関係者は、同ソフトウェアはベータ段階にあり、指摘について優先順位付けのもと対応していると説明。対応が遅れたことについて謝罪し、指摘された問題についてはエスカレーションを行っており、今後修正を行う予定だとしている。

(Security NEXT - 2023/08/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Apache Tomcat」にアップデート - 脆弱性「MadeYouReset」を解消
「HTTP/2」実装に「MadeYouReset」脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外アドバイザリ
登録セキスペ試験、2026年度からCBT方式に移行
秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
N-ableのIT管理ツールにゼロデイ脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
Palo Alto、セキュリティアドバイザリ6件を公開
「Spring Framework」に脆弱性 - アップデートで修正
サイトが閲覧不能に、個人情報流出のおそれも - 筋ジストロフィー協会
LLMキャッシュ管理ツールにRCE脆弱性 - キャッシュ汚染に起因