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大規模言語モデルを活用するための開発フレームワーク「LangChain」に脆弱性

大規模言語モデル(LLM)を活用したアプリケーションを開発するためのフレームワーク「LangChain」に深刻な脆弱性が明らかとなった。今後修正される見込みだという。

「同0.0.171」において「JSONファイル」の取り扱いに不備があり、リモートより任意のコードを実行されるおそれがある「CVE-2023-36281」が判明したもの。5月にはソースリポジトリにおいて実証コードが示されていた。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングした。

開発関係者は、同ソフトウェアはベータ段階にあり、指摘について優先順位付けのもと対応していると説明。対応が遅れたことについて謝罪し、指摘された問題についてはエスカレーションを行っており、今後修正を行う予定だとしている。

(Security NEXT - 2023/08/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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