「Junos OS」に深刻な脆弱性 - 複数組み合わせで深刻な影響
Juniper Networksは、同社ネットワーク機器に搭載されている「Junos OS」に深刻な脆弱性が明らかとなったとして定例外のセキュリティアドバイザリを公開した。複数の脆弱性に起因し、複数組み合わさることで深刻な影響を及ぼすおそれがある。
「J-Webコンポーネント」に4件の脆弱性「CVE-2023-36844」「CVE-2023-36845」「CVE-2023-36846」「CVE-2023-36847」が明らかになったとして現地時間8月17日に定例外でセキュリティアドバイザリをリリースしたもの。「SRXシリーズ」や「EXシリーズ」が影響を受ける。
外部よりPHPの環境編集を変更できるほか、認証の欠如などが明らかとなったもので、個々の脆弱性については共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアが「5.3」と評価されている。
一方、これら複数の脆弱性が組み合わされると認証なしにリモートよりコードの実行が可能が可能となり、同社はアドバイザリ全体においてCVSS基本値を「9.8」と評価。重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングした。
同社では、対象製品に対して脆弱性を修正するアップデートを順次提供するとともに、「J-Web」を無効化したり、信頼できるホストのみにアクセスを制限するといった回避策を示し、利用者に注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2023/08/21 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
入退室管理製品「UniFi Access」の管理APIに認証不備の脆弱性
利用していたシフト管理SaaSから従業員情報が流出 - 西友
「Elastic Cloud Enterprise」に脆弱性 - API経由で不正操作のおそれ
国勢調査世帯一覧を紛失、住民が拾得して回収 - 横須賀市
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
Google、「Chrome 142」でV8関連はじめ脆弱性20件を修正
公開データで個人情報を白く加工、コピペで参照可能 - 奥出雲町
ビジネスフォン通販サイト、個人情報流出の可能性
県サイト公開の表計算ファイル内に個人情報、チェック不足で - 新潟県
先週注目された記事(2025年10月26日〜2025年11月1日)
