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権限設定に不備、指導資料や名簿などが生徒から閲覧可能に - 宝塚市

兵庫県宝塚市は、指導資料や名簿など本来は教職員のみアクセスが許可される一部ファイルが、児童生徒によって閲覧やダウンロードされていたことがわかった。

同市によれば、5月18日から7月26日にかけて、本来は教職員のみが閲覧やダウンロードができるファイルのうち、一部のファイルが児童や生徒からアクセスできる状態になっていたもの。7月26日に匿名のメールで情報提供があり問題が判明した。

児童や生徒からアクセスされたファイル数は122件。7人がファイルを閲覧。3人がダウンロードしていた。アクセスされたファイルには、一部児童生徒に関する指導上の資料や名簿、一部教職員の学歴などの個人情報が含まれる。

5月18日に同市教育委員会の教育用ネットワークシステムの運用保守を受託している事業者が、過去3年間に利用実績がないファイルを旧システム上から現在使用しているクラウドサービスのサイトへ移行する作業を行った過程で、児童生徒からもアクセスできる権限へと変更されていたという。

同市教委では、ファイルをダウンロードした児童生徒の端末を起動できないよう遠隔操作で制限。端末を回収して代替機と交換した。ダウンロードしたファイルを端末外に持ち出した形跡は確認されていない。

市立学校に在籍する全児童生徒の保護者に通知するとともに、関係する児童生徒や保護者、教職員に経緯を説明して謝罪する。あわせてシステム上で管理しているファイルのアクセス権限について確認。また手順書を作成して再発を防止するとしている。

(Security NEXT - 2023/08/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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