「OpenSSL」にアップデート、累積した脆弱性3件を解消
「OpenSSL」の開発チームは、現地時間8月1日にバグや脆弱性を修正した「OpenSSL 3.1.2」「同3.0.10」「同1.1.1v」をリリースした。
今回のアップデートでは、重要度が低く、リポジトリ上で修正を実施するも単独のアップデートが提供されてこなかった3件の脆弱性を一気に解消している。
具体的には、「AES-SIV」の実装における脆弱性「CVE-2023-2975」や、一部関数でデータの大きい「DH(Diffie-Hellman)キー」やパラメータをチェックした際に処理速度が低下する「CVE-2023-3446」「CVE-2023-3817」を解消した。
また「OpenSSL 3.1.2」では、「enable-fips」オプションを使用してビルドした際、「TLS 1.2」ではデフォルトで拡張マスターシークレットの使用が必須となった。あわせて「ハッシュ値」や乱数生成アルゴリズム「HMAC DRBGs」において切り詰めたダイジェストを使用しないよう変更されている。
(Security NEXT - 2023/08/02 )
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