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オンラインストレージ構築製品「Proself」の脆弱性に注意 - 侵害有無も確認を

ファイルの受け渡しなども行えるノースグリッド製オンラインストレージ構築パッケージソフトウェア「Proself」に緊急性が高い脆弱性「CVE-2023-39415」「CVE-2023-39416」が明らかとなった。すでに悪用が確認されており、セキュリティ機関からも注意が呼びかけられている。

同社では、7月20日にセキュリティアドバイザリを公開。同製品において認証をバイパスし、管理者権限でログインしたり、リモートよりコードの実行が可能となる脆弱性を明らかにした。同脆弱性を悪用するゼロデイ攻撃も確認されている。

同社では、アドバイザリにおいて回避策や、脆弱性を悪用した攻撃を受けていないかログより確認する方法を紹介。利用者へ対応を求めていた。7月28日には、今回判明した同脆弱性を修正した「Proself Enterprise Edition 5.62」「Proself Standard Edition 5.62」をリリースしている。

また同脆弱性の判明を受け、JPCERTコーディネーションセンターでは、同製品の販売や提供、運用、保守に携わる関係者や利用者に対して、広く今回の問題を周知するため注意喚起を実施した。ノースグリッドより提供されている最新情報を踏まえ、脆弱性への対策や侵害調査などを実施するよう呼びかけている。

お知らせ:CVE番号が採番されたことを受け、「CVE-2023-39415」「CVE-2023-39416」の記載を加筆しました。

(Security NEXT - 2023/08/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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