Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

SonicWallの管理分析製品に複数の深刻な脆弱性

SonicWallが提供する統合管理製品「SonicWall Global Management System(GMS)」や、データ解析ソリューション「SonicWall Analytics」に複数の脆弱性が明らかとなった。

同社は、7月12日にアドバイザリをリリースし、あわせて15件の脆弱性に対処したことを明らかにしたもの。アドバイザリの重要度は、4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。アドバイザリのリリース時点で悪用は確認されていない。

なかでも、認証なしにSQLインジェクションが可能となる「CVE-2023-34133」、ウェブサービス経由でパスワードハッシュが読み取られるおそれがある脆弱性「CVE-2023-34134」については、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」においてベーススコアが「9.8」と評価されている。

さらにウェブサービスにおける認証バイパスの脆弱性「CVE-2023-34124」や、「Cloud App Security」における認証のバイパスが可能となる「CVE-2023-34137」については、CVSS値を「9.4」とした。

またCVSS値が「8.8」とされる認証後にコマンドインジェクションが可能となる「CVE-2023-34127」のほか、「7.0台」の脆弱性が3件含まれる。

同社は、これら脆弱性を修正したアップデート「SonicWall GMS 9.3-9330」「SonicWall Analytics 2.5.2-R9」を用意。同バージョン以降へ更新するよう求めている。今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2023-34123
CVE-2023-34124
CVE-2023-34125
CVE-2023-34126
CVE-2023-34127
CVE-2023-34128
CVE-2023-34129
CVE-2023-34130
CVE-2023-34131
CVE-2023-34132
CVE-2023-34133
CVE-2023-34134
CVE-2023-34135
CVE-2023-34136
CVE-2023-34137

(Security NEXT - 2023/07/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メール誤送信でファンクラブ会員のメアド流出 - クリアソン新宿
新「NOTICE」がスタート、脆弱性ある機器も注意喚起対象に
サイトで閲覧障害、影響や詳細を調査 - メディキット
緊急連絡用職員名簿をポーチごと紛失、翌日回収 - 江戸川区
指導要録の紛失判明、過去に緊急点検するも見落とし - 杉並区
複数フォームで設定ミス、入力情報が閲覧できる状態に - Acompany
スポーツ用品販売のヒマラヤ公式Xが乗っ取り被害 - なりすましDMに注意
UTM設置時のテストアカウントが未削除、ランサム感染の原因に
カンファレンスイベント「CODE BLUE 2024」、講演者募集を開始
「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施