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国内メーカー製太陽光発電計測機器の脆弱性が標的に - 米当局が注意喚起

サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、脆弱性2件について悪用が確認されているとして注意を呼びかけた。国内メーカーの太陽光発電計測機器において過去に判明した既知の脆弱性も含まれる。

同庁では、積極的に悪用されているとして、現地時間7月13日に2件の脆弱性「CVE-2022-29303」「CVE-2023-37450」を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へあらたに追加したもの。

「CVE-2022-29303」は、太陽光発電の状況を計測、表示したり、異常をメールで通知できるコンテック製アプライアンス製品「SolarView Compact」に明らかとなったコマンドインジェクションの脆弱性。

テストメールの送信画面よりコマンドを実行でき、悪用されると不正なプログラムを実行したり、システムの破壊、情報の窃取などを行われるおそれがある。コムテックでは、2022年5月にセキュリティアドバイザリをリリースしており、ファームウェア「SV-CPT-MC310 Ver.7.21」にて他脆弱性とともに修正している。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティング。一方、JVNでは脆弱性の悪用に低い権限が必要としており、CVSS基本値は「8.8」と評価されている。

(Security NEXT - 2023/07/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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