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「MOVEit Transfer」に脆弱性 - 定例サービスパックで修正

Progress Softwareのファイル転送ソリューション「MOVEit Transfer」にあらたな脆弱性3件が明らかとなった。「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性も含まれる。

同社は、現地時間7月5日に複数の脆弱性を修正するアップデートを公開した。2カ月に1度、定期的に提供するサービスパックとしてリリースしたもので、3件の脆弱性に対処したという。同社では5月以降、複数回にわたり深刻な脆弱性へ対処しているが、異なる脆弱性としている。

「CVE-2023-36934」は、ウェブアプリケーションに明らかとなった「SQLインジェクション」の脆弱性。リモートより認証なしにデータベースを改ざんされたり、情報を窃取されるおそれがある。同社は重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングした。

悪用に一定の権限が必要とされる「SQLインジェクション」の脆弱性「CVE-2023-36932」や、サービス拒否に陥るおそれがある「CVE-2023-36933」などもあわせて明らかとなった。いずれも重要度は「高(High)」としている。

同社は、「同2023.0.4(15.0.4)」「同2022.1.8(14.1.8)」「同2022.0.7(14.0.7)」「同2021.1.7(13.1.7)」「同2021.0.9(13.0.9)」「同2020.1.11(12.1.11)」にてこれら脆弱性に対応。利用者にアップデートを呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/07/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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