Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

米政府、脆弱性5件の悪用に対して注意を喚起

Mandiantは、過去1年間にわたり調査を行ってきた過程で同脆弱性に対するゼロデイ攻撃を確認したと説明。認証情報などを窃取し、アクセス権限を得た「VMware ESXiホスト」よりゲストの仮想マシンへさらなる攻撃を展開するため、同脆弱性を用いていた。

同脆弱性を悪用することでゲストVMにおける認証をバイパス。特権によるコマンドを実行し、ホストとゲスト間におけるファイル転送などを行っていた。くわえて同脆弱性では、デフォルトの設定においてゲストVMへの認証ログも残らないなど攻撃者にとって都合が良い側面があったという。

また「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」には、Appleの「iOS」や「iPad」といったスマートデバイスや、「macOS」なども影響があり、ゼロデイ攻撃も確認されている「CVE-2023-32434」「CVE-2023-32435」「CVE-2023-32439」が追加された。

さらにZyxel Networks製のネットワークストレージ製品に判明したコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2023-27992」についても悪用への注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/06/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ