Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシング攻撃が公共機関メアドを悪用 - 迷惑メール例外設定に便乗か

クレジットカード情報を狙うフィッシングメールで、まったく関係のない公共機関の正規メールアドレスが悪用された。「受信許可設定」に便乗しようとした可能性もある。

保健センターで実際に利用している正規のメールアドレスをかたった「なりすましメール」が出回っているとして茨城県取手市が注意を呼びかけたもの。

送信元メールアドレスとして同市保健センターの正規メールアドレスを悪用する一方、送信者として「イオンクレジットサービス」を名乗り、メールの本文ではクレジットカードの利用を一部制限したなどとだましてフィッシングサイトへ誘導していた。

同市によると、6月5日に受信者からメールの返信があったことで保健センターの「なりすましメール」が出回っていることが発覚したという。

フィッシングメールの受信者は、返信先が同市メールアドレスとなっていることへ気付いておらず、クレジットカード会社へ連絡するつもりで同市へと返信していた。

同市において、メールアカウントの乗っ取り被害や、パソコンのマルウェア感染被害は確認されておらず、問題の「なりすましメール」は外部サーバから送信されたものと見られる。

(Security NEXT - 2023/06/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

市内全世帯向けデジタル金券の配送中に一部紛失 - 太田市
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
ランサム攻撃でシステム障害が発生、影響など調査 - エネサンスHD
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
一部サーバでランサム被害、バックアップ削除も - 新報国マテリアル
日英、IoT製品セキュラベル制度「JC-STAR」「PSTI法」で相互承認
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
動画配信「バンダイCH」が一時停止 - 「意図せぬ退会」発生