フィッシング攻撃が公共機関メアドを悪用 - 迷惑メール例外設定に便乗か
今回悪用が確認されたメールアドレスは、同市保険センターの新型コロナウイルスワクチン接種推進室で実際に利用している。
同市では、接種券の申請などに関連して通知メールが届かない事態を避けるため、迷惑メールフィルタの対象とならないよう、同メールアドレスに対し「受信許可設定」を行なうようアナウンスしていた。
またワクチン接種の予約時に送信される「予約完了メール」なども多数のメールが同市へ返送されているとして、同市ドメインについても「受信許可設定」に登録するよう求めている。
同市に限らず、自治体や企業では重要な通知メールが不着とならないよう、特定のメールアドレスやドメインを、迷惑メール検知の対象より事前に除外するようアナウンスしているケースは少なくない。
今回のフィッシングメールを送信した攻撃者の真意は不明だが、迷惑メール対策の例外指定を呼びかけられている状況に便乗しようとした可能性もある。
(Security NEXT - 2023/06/16 )
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