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公開議事録の墨塗りに不備、個人情報参照可能に - 羽曳野市

大阪府羽曳野市は、ウェブサイトへ掲載した一部議事録において本来非公開とすべき個人情報が参照できる状態となっており、外部に流出したことを明らかにした。

同市によれば、2022年1月から2023年3月にかけて開催した農業委員会定例会の議事録であるPDFファイルに不備が判明したもの。

個人情報208件に関して墨塗り処理を行なっていたものの、文字情報を参照できる状態だった。氏名、住所、故障理由など含まれる。

問題部分をコピーし、別のファイルへ貼り付けたりすることで情報を参照できたほか、インターネット検索エンジンにも情報が登録されていた。

問題のファイルは2022年10月11日より公開していたが、2023年5月2日に住民より自身の情報がインターネット検索で表示されたとの連絡があり、問題が発覚。問題の判明を受けて掲載ページへアクセスできないよう同日対策を講じた。

同市では、公開用文書の作成において理解不足があったとし、職員に対して周知徹底を図り、再発防止を図るとしている。

(Security NEXT - 2023/05/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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