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MS月例パッチで修正された脆弱性「QueueJumper」に注意

Check Pointでは、セキュリティ更新プログラムを適用する猶予期間を考慮し、脆弱性の具体的な内容には踏み込んでいないが、4月後半には詳細を公開する予定だ。また第三者が同脆弱性の概念実証(PoC)などを公開するといった動きも一部見られ、脆弱性の悪用について警戒する必要がある。

同社は、「MSMQ」についてオプションのコンポーネントではあるものの、コントロールパネルの操作や「PowerShellコマンド」を利用して簡単にインストールし、有効化できることにくわえ、一般的なソフトウェアのインストール時に、ユーザーが意識することなくサービスが有効化される場合もあると指摘。

一例として「Microsoft Exchange Server」を挙げ、セットアップウィザードで推奨されるオプションの「Exchangeのインストールで必要なWindowsサーバーの役割と機能を自動的にインストールする」を有効化した場合なども同コンポーネントが有効化されると説明している。

「MSMQ」の利用状況を調べたところ、セキュリティ更新プログラムがリリースされた4月11日の時点でインターネットに対して同コンポーネントが利用するTCP 1801番ポートを開放しているIPアドレスは36万件超にのぼり、内部ネットワークを含めるとさらに多くの環境で「MSMQ」が有効化されているとして警鐘を鳴らしている。

同社は、セキュリティ更新プログラムの適用にくわえ、サーバやクライアントにおいて「MSMQサービス」の稼働状況やTCP 1801番ポートの待ち受け状況などを調べ、同サービスが必要であるあらためて確認し、不要な場合はポートを閉じるなどリスクの低減を図るよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2023/04/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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