MS月例パッチで修正された脆弱性「QueueJumper」に注意
現地時間4月11日に公開されたマイクロソフトの月例セキュリティ更新で「MSMQ」における深刻な脆弱性「QueueJumper」が修正された。ユーザーが意図せず「MSMQ」を有効化しているケースもあるとし、注意が呼びかけられている。
「MSMQ(Microsoftメッセージキュー)」は、プログラム間でメッセージの送受信を行うことができるWindowsのオプションコンポーネント。古くから利用されており、最新OSとなる「Windows Server 2022」や「Windows 11」でもサポートされている。
Check Point Software Technologiesでは、「MSMQ」に関する3件の脆弱性「CVE-2023-21554」「CVE-2023-21769」「CVE-2023-28302」を発見。報告を受けたマイクロソフトでは、4月の月例セキュリティ更新によりこれら脆弱性の修正を実施した。
なかでも「CVE-2023-21554」は、TCP 1801番ポートに細工したパケットを送信するだけでリモートよりコードの実行が可能となる脆弱性で影響が大きく、Check Point Software Technologiesでは別名「QueueJumper」と名付けている。
マイクロソフトでは、同脆弱性の重要度をもっとも高い「緊急(Critical)」とレーティング。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」とした。のこる2件についてはいずれも「重要(Important)」、CVSS基本値を「7.5」と評価している。
(Security NEXT - 2023/04/17 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
小学校で2年分の心臓検診診断票が所在不明 - 名古屋市
イベント募集の関連ファイルに無関係の20年前登記情報 - 福山市
サイバー攻撃で障害、FW更新時に設定ミス - アクリーティブ
ネットワーク機器経由で侵害、個人情報流出か - クールジャパン機構
ワークフロー管理ツール「Apache DolphinScheduler」に脆弱性
Samsung、モバイル端末の複数脆弱性を修正 - 一部で悪用も
先週注目された記事(2025年9月7日〜2025年9月13日)
AI開発フレームワーク「Flowise」に複数の「クリティカル」脆弱性
ゴルフスクールのインスタアカが乗っ取り被害 - 意図しない投稿
住民の個人情報を議員に漏洩した職員2人を懲戒処分 - 吉野町