Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

バックアップソフトなどの脆弱性悪用を確認 - 米政府が注意喚起

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、5件の脆弱性について積極的な悪用が確認されているとし、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に追加して注意を呼びかけた。

バックアップソフトウェアである「Veritas Backup Exec」に関しては、2021年に明らかとなった脆弱性3件「CVE-2021-27876」「CVE-2021-27877」「CVE-2021-27878」を追加した。いずれも同製品のエージェントに明らかとなった脆弱性で、エクスプロイトコードも公開されている。

Veritasでは共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」において「CVE-2021-27878」のベーススコアを「8.8」、「CVE-2021-27877」を「8.2」、「CVE-2021-27876」を「8.1」と評価。いずれも重要度を「高(High)」とし、利用者へアップデートを呼びかけている。

一方、米国立標準技術研究所(NIST)による脆弱性データベース「NVD」では、認証に問題があり特権でコマンドを実行されるおそれがある「CVE-2021-27877」に関しては、CVSS値を「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

さらにWindowsの証明書ダイアログに起因し、権限の昇格が生じるおそれがある「CVE-2019-1388」や、「Arm Mali GPUカーネルドライバ」に関する情報漏洩の脆弱性「CVE-2023-26083」を追加した。

いずれもアップデートがリリースされており、CISAでは米行政機関に対して4月28日までに対応するよう求めた。同カタログに追加された脆弱性は広く悪用されるおそれもあり利用者は注意する必要がある。

(Security NEXT - 2023/04/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

サイクリングイベント参加者へのお礼メールで誤送信 - 栄村
サイトPWなど含む子育て家庭訪問事業の案内を誤送付 - 足立区
複数ECサイトで個人情報流出か、営業は再開 - ユニバーサルミュージック
「SonicWall SMA 100」シリーズに脆弱性 - アップデートが公開
「Progress Flowmon」に脆弱性 - 10月の複数アップデートで修正
WP向けプラグイン「Contact Form CFDB7」に深刻な脆弱性
サイト掲載ファイルに個人情報、紙媒体チェックで気づかず - 一関市
業務用PCが所在不明、端末入替時に紛失か - 日特建設
業務用PCから個人情報流出か、詳細を調査 - JRバス関東
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消