Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

米政府、「AzureAD」や「MS365」環境向けのインシデント調査ツールを公開

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、マイクロソフトのクラウドサービス環境において利用できるインシデント調査ツールをリリースした。

「Untitled Goose Tool」は、マイクロソフトのクラウドサービス「Azure Active Directory」「Microsoft 365」環境における攻撃者の不審な活動を追跡するためのインシデント対応支援ツール。Pythonにて開発されており、「Windows」と「macOS」で動作し、Windowsでは付属する「PowerShellスクリプト」なども利用できる。

手動では手間がかかる大規模なテナントのイベント収集などをサポート。「AzureAD」のサインインや監査ログ、「MS365」の統合監査ログ、「Azure」のアクティビティログを出力し、レビューすることが可能。

また「Microsoft Defender for IoT」によるアラートや、「Microsoft Defender for Endpoint」より追加の情報を収集したり、クラウドサービスにおける設定状況の出力や分析などにも活用できる。

米サンディア国立研究所の支援のもと開発した。GitHubのリポジトリよりダウンロードすることができる。

(Security NEXT - 2023/03/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Docker」で「IPv6」の無効化が反映されない脆弱性 - アップデートで修正
NETGEARの一部ルータに認証バイパスの脆弱性 - 早急に更新を
重度心身障害者の助成金請求書類を紛失、支給に影響なし - さいたま市
光学メーカーのHOYA、生産供給体制が概ね復旧 - 情報流出の影響を調査
「PAN-OS」更新後の再起動前に調査用ファイル取得を
分散型グラフデータベース「Apache HugeGraph」に深刻な脆弱性
露APT28のマルウェア「GooseEgg」が見つかる - 2019年4月よりゼロデイ攻撃を展開か
フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み
能登半島地震被災地域の登録セキスペ、登録更新申請期限迫る