2要素認証の除外アカウントに大量の不正ログイン - 熊本県立大
熊本県立大学は、同大名誉教授が利用するメールアカウントが不正アクセスを受け、個人情報が流出した可能性があることを明らかにした。原則必要とする2要素認証の運用より除外していたアカウントで、海外より大量にログインされていたという。
同大によれば、12月7日に名誉教授から送信した覚えのないメールについて、送信がブロックされたとする通知メールが多数届いているとの報告があり、確認したところ、6日23時半ごろから翌7日16時半ごろにかけて、同名誉教授が利用するMicrosoft 365のアカウントより、第三者によってメールが不正に送信されていたことがわかった。
同大で確認したところ、46件のメールが送信されたほか、1230件については送信サーバ上でブロックしていたことが判明した。さらなる調査を行ったところ、ログより8月30日以降に海外の複数発信元から約1000件に及ぶ不正ログインが行われていた形跡が見つかった。
不正に送信されたメールは、英語で記載された数行程度のもので、アダルトサイトへ誘導する内容など複数種類が確認されている。マルウェアが添付されたものは確認されていない。
今回の不正アクセスにより、あわせて5288人に関する個人情報が流出した可能性がある。具体的には、同アカウントのアドレス帳に登録されていた他大学や企業の関係者など991人分の連絡先のほか、名簿や人事資料、履歴書などメールボックス内に保存されていたメールや添付ファイルにはあわせて760人分の情報が含まれていた。
(Security NEXT - 2022/12/16 )
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