教員2人を懲戒処分、個人情報目的外利用とパワハラで - 早大
早稲田大学は、スポーツ科学学術院の教員2人に対して8月、12月に懲戒処分を行ったことを明らかにした。個人情報を含む学内資料を目的外で利用したほか、パワーハラスメントなども確認されたという。
同大によれば、今回の処分はいずれも守秘性の高い「厳秘」扱いとなっている個人情報を含んだ学内資料を、本来とは異なる目的で利用していたことが判明したもの。
60歳代の教員は、2020年10月に問題の学内資料を異なる目的で開示要求して入手し、目的外で利用。別の50代の教員も同月に学内資料を目的外の理由で複製、配付し、一部を教授会で共有していた。
ともにスポーツ科学学術院の複数教員に対するパワーハラスメント行為も確認されている。くわえて50代の教員は、教員人事における手続き違反があり、事実に反する虚偽の経緯説明書を提出していたことも判明した。
目的外で利用された資料に記載されている個人情報の具体的な内容については、副次的に機密情報の開示につながるとしてコメントを避けた。
今回の問題を受けて同大では、60歳代の教員を2022年8月1日付けで停職1カ月とする懲戒処分を実施。50歳代の教員に対しても12月5日付けで停職2カ月の懲戒処分とした。これら事案には関連性があり、発生より処分まで一連の調査に時間を要したと説明。それぞれの懲戒処分手続きが完了したことから公表したとしている。
(Security NEXT - 2022/12/08 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開