活動再開の「Emotet」、1日あたり約十万件の攻撃メールを配信
11月上旬より「Emotet」の感染活動が再開している。感染を狙ったメールが国内外で大規模に展開されており、1日あたり少なくとも約十万件が送信されたという。
Proofpointによると、現地時間11月2日より「Emotet」の感染を狙ったメール配信による感染活動を観測している。同社が「TA542」として追跡するグループが関与しており、同日以降、週末を除いてほぼ毎日攻撃メールを送信していた。同社がブロックしたメールだけでも1日あたり約十数万件にのぼるという。
日本はもちろん、欧米、南米など多数の地域を対象としており、メールの本文や件名、ファイル名などは、受信地域にあわせた言語を用いている。従来攻撃対象とされていなかった言語の追加も確認された。
「Emotet」は感染端末よりメールを窃取し、過去に行われたメールのやり取りに乗じたメールを送信することでも知られ、今回の攻撃も最後に観測された7月の攻撃キャンペーンと手法は類似している。
今回のケースでは「Excelファイル」を悪用。パスワードを設定されたzipファイルとして送りつけるケースも確認されている。11月15日に攻撃は一時停止したが、近く再開されると同社では見ている。
(Security NEXT - 2022/11/18 )
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