給食委託先経由で侵入された可能性 - 大阪急性期・総合医療センター
大阪急性期・総合医療センターが、ランサムウェアによるサイバー攻撃を受け、電子カルテシステムが停止した問題で、給食の業務委託先より侵入された可能性が高いことがわかった。磁気テープによるバックアップをもとに、復旧作業が進められている。
同院では、10月31日朝に電子カルテシステムにおける障害が判明。ランサムウェアと見られるサイバー攻撃を受けたことが判明したもの。同院では電子カルテシステムを停止。政府より派遣された専門チームが中心となり、復旧や原因調査を進めている。
同院では約100台のサーバを運用しているが、11月7日の段階で被害を受けたサーバは、バックアップサーバを含む基幹系サーバ、電子カルテの各システムがある仮想統合サーバ、部門系のバックアップサーバなど31台にのぼるという。
ログや攻撃者が残したデータによると、約2300台ある院内の機器において1300台弱と半数以上にのぼるサーバや端末が攻撃の影響を受けた可能性があり、詳細について調査を進めている。
また攻撃経路に関しては、院外調理による給食サービスを展開する業務委託先の社会医療法人生長会が運営する「ベルキッチン」のデータセンター経由で侵入されたものと見られ、その後ランサムウェアに感染した可能性が高いことを明らかにした。
(Security NEXT - 2022/11/08 )
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