那覇市の図書館システムがランサム被害 - 貸出や予約に影響
那覇市は、市立図書館で利用するシステムがランサムウェアを用いたサイバー攻撃を受けたことを明らかにした。復旧には時間がかかる見通しで、オフラインによる貸し出し対応なども検討している。
同市によれば、10月13日8時20分ごろ、図書館のシステムを立ち上げようとした際にエラーが表示され、システムを利用できない状態となっていることが判明した。
ランサムウェアに起因する障害で、市立中央図書館をはじめとする7館や同じシステムを使用している人材育成センター内の図書室において、資料の検索、貸し出し、予約などが行えない状態となっている。
サーバ内には一定期間内に対応しないとデータを破壊するなどとし、特定のURLにアクセスするよう求める脅迫文が残されていたという。
また図書館を利用する登録者の個人情報がシステム内部に保存されているが、内部のデータは暗号化されており、外部に流出した可能性は低いとの見方を同市では示している。
同市は警察に被害を相談するとともに、事業者協力のもと侵入経路などくわしい原因について調査を進めている。10月18日の時点で復旧のめどは立っておらず、現状館内閲覧のみとなっており、オフラインによる貸し出しなど今後の対応についても検討している。
(Security NEXT - 2022/10/19 )
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