「UnRAR」の既知脆弱性、悪用リスクが高まる
RAR形式のファイルを解凍するRARLAB製のプログラム「UnRAR」にディレクトリトラバーサルの脆弱性が明らかとなった問題で、同脆弱性の悪用リスクが高まっているとして米政府では行政機関に対応を求めた。
UNIXやLinux向けに提供されている「UnRAR」では、ディレクトリトラバーサルの脆弱性「CVE-2022-30333」が判明し、5月6日に脆弱性を修正した「UnRAR 6.12」がリリースされている。
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、悪用リスクが高まったとして8月9日に同脆弱性を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加した。同リストは米連邦政府や行政機関に対して拘束力を持ち、2週間以内の対応が求められる。
同脆弱性は、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」において、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「7.5」と評価されている。なお、「WinRAR」「Android RAR」は同脆弱性の影響を受けない。
(Security NEXT - 2022/08/12 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開