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出光クレジットの会員サイトで情報流出の可能性 - 外部サービスが改ざん

出光興産とクレディセゾンの合弁会社で、出光グループのクレジットカード事業を提供する出光クレジットは、同社会員サイトにおいて、クレジットカード情報が外部に流出した可能性があることを明らかにした。

同社では、利用明細の照会や登録内容の変更手続きなどが行えるインターネット会員サービス「ウェブステーション」を提供しているが、同サイトにおいて会員のクレジットカード情報が外部に流出した可能性があることが判明したもの。

対象となるのは、7月19日から同月26日にかけて同サイトで新規登録や再登録を行った会員。クレジットカードの番号、有効期限、セキュリティコード、生年月日が外部に流出した可能性がある。本誌の取材に対し、同社は対象者を特定済みとしているが、具体的な件数については開示を差し控えるとしてコメントを避けた。

閲覧端末にあわせてウェブページの表示を最適化する外部サービスのシステムが改ざんされたのが原因で、7月28日に同サービスの提供事業者より連絡を受け、問題が発覚した。現在も提供元が調査を進めているという。サービスの名称や提供元については、「公表する立場にない」として明らかにしていない。

同社では、8月4日に対象となる会員へメールで謝罪。所管する経済産業省、関東財務局などに報告を行った。問題の発覚以降、モニタリングを強化しているが、8月10日の時点で今回の問題に起因するクレジットカードの不正利用は確認されていないとしている。

(Security NEXT - 2022/08/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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